先発医薬品から後発医薬品への移行が加速しているので紹介したい
厚労省は2024年10月から後発医薬品がある先発品について,特別加算料金として差額の四分の一を請求するようになった.
これにより,後発医薬品への移行が加速している記事があった.
元々後発医薬品はあまり儲からないためメーカーも生産を縮小していた.さらに,原材料費の高騰により利益が出にくい状態である.
さらに,供給不安により,中小のメーカーが淘汰された.代替のメーカーに注文が行きさらに不安定になる流れが続いていた.
普通に考えれば,大手に集約される傾向があるので,シェアアップの恩恵はサワイと東和の二社になると思う.
さらに,国も供給不安から業界再編や加算を増やしているので来年度の薬価改定でもある程度は加算を増やすようにすると思う.というよりもしないと薬を作れないので,先発品への移行ができない状態になると思う.
サワイと東和の比較では,
サワイの方が生産能力は上の年間180億錠
東和が120億錠
売上利益共にサワイの方が上,利益率も上.
自己資本比率はサワイが58%,東和が38%
フリーキャッシュフローはサワイがプラス,東和がマイナス
最も東和は昨年度から設備投資を行っておりその影響で減価償却費が増えて,財務が少し傷んでいる.
サワイは東和と比較すると,米国拠点の集中などを終えている.
見方を変えると東和が積極的に投資をしてサワイに追いつこうとしている.
増資懸念はサワイが2017年に一度公募増資を行っている.東和がなし.
今の状況では,金をかけて集約していくとすると,東和がどこかで公募増資に踏み切る可能性がある.サワイも一度増資したが,そのおかげで財務が比較的健全なので,増資も可能性は東和よりも少ないと思っている.
自分的には,サワイの方が投資がいいと思う.
PER,PBR,利回りも両社ともに10,1.1,2.5%と大差ないので,ここでは,増資懸念が少ない方が事故に合わないと考える.